見えないよ出口が
闇の中に埋もれて。
助けてよ。
ずっと叫んでも
全然届かない。
心は終わることの無い不安と恐怖のみが支配し
快楽など皆無だった。
涙を出さず
全身を丸くしている時に
突然光は差し込んだ。
目の前に見えるのは
人間の手。
心配そうにな顔を浮かべ私を眺めていた。
夢か?
幻か?
どちらでもなかった。
私の手には暖かい温もりが伝わってきた。
私は助かったんだ。
孤独な世界からようやく救われたんだ。