福田実里はウサギ小屋に来て、肩にしょっていたバッグから食べ物を取り出した。
「ほらピエール、ご飯だよ」
実里はピエールと呼んだウサギに食事を与えた。
ピエールは目を輝かせて食べ物を摂取し始めた。
「君たちにもあげるね」
実里は不公平にならないように他のウサギにも食事を配った。
実里はピエールの体を撫でて、笑みを浮かべる。
「よく食べるね、それ位元気なら大丈夫ね」
実里は言った。
実里はピエールを含むウサギの世話を欠かさない。毎朝来ては食事を与えているのだ。
ピエールは実里にとって気に入っているウサギなので、ピエールが元気でいてくれるなら嬉しいし、元気がないと不安でしょうがなくなる。
「いけない、そろそろ行かなきゃ」
実里は腕時計で時間を確認し、立ち上がる。
「また来るからね」
実里はピエールやウサギに手を振りウサギ小屋を後にした。

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