薄暗い室内で、私は先生が届けてくれた同級生逹の手紙を読んでいた。
『早く学校に来て』
『待ってるよ』
『一緒に弁当食べよう』
本心なのか疑問だ。どうせ書かされてるんだなと思った。
元に親しく無かったし。
残るは私を不登校に追い込んだ三人の手紙だけだ。名前を見ただけで吐き気がする。
こいつらは進級してから同じ班になったが、私に荷物を押し付けたり、昼御飯を買わせに行かせたり、挙げ句の果てにはトイレに連れ込んで綺麗にするとか言って水をかけたのだ。
その翌日から朝起きると酷い頭痛と体のだるさを感じるようなり、学校に行けなくなった。
こいつらを許すことはできない。話に聞くと校長先生の指導を受けたらしいが、信じていいか疑問だ。
率直に言ってもう私は学校に戻りたくない。
同級生の手紙を見ても悪意の塊にしか感じないし、この三人の顔を見るくらいなら家にいた方がマシなくらいだ。
私は三人の手紙を細かく破いてゴミ箱に捨てた。

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