ラフィアは自室でパジャマから学校に行くために制服姿に身を包んでいた。
「……これで良し」
ラフィアは言った。
今着ている制服は天界に帰ってきてから新調した。前に着ていた制服はラフィアの身長が急速に伸びたことにより、着れなくなったのだ。
制服だけでなく、ラフィアが元々着ていた仕服も着られなくなり、新調せざる得なかった。
ラフィアが住んでいるリンの家は、ラフィアや仲間達の功績が認められ、ラフィアが成人するまでの期間、生活費が支給されることになったので、服代に困ることは無い。
自分のために制服を含めた多くの服を買ってくれた養母のロウェルには感謝している。

「行ってきます。お母さん」
「行ってらっしゃい、気を付けてね」
玄関でラフィアはロウェルに挨拶をして背を向け、白い羽根を羽ばたかせて空へと飛んだ。
宙で待っていたリンと合流し、学校へ行くのだった。


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