私は両手で買い物袋を握り締めていた。
「沢山買ったね」
私は隣にいるママに話しかけた。私のママは目がぱっちりとしていて、ふっくらとした顔立ちの美人。
「ママはね、クリスマスパーティーを大いに盛り上げたいの」
「明日が楽しみだね!」
私は飛び跳ねた。この袋の中にはクリスマスパーティー関連の品が入っている。
私にとっては幸せが詰まっているのと同じ。
だからちっとも重く感じないよ。
「明日はぜったい早く帰ってきて!」
堪えきれずに、私はママにお願いした。
ママは明日もお仕事、クリスマスの時はずっとママと一緒にいたいけど
ママは私のために頑張っているのだから、無理は言えない。
「大丈夫よ、明日はお仕事は早く終わるからね、萌もいい子にして待っているのよ」
「うん! 約束する!」
ママに信じてもらいたくて、私ははっきりと言った。
いい子にしていないと、サンタさんはママを早く返してくれない気がしたからだ。
街は綺麗なイルミネーションに、サンタの格好をした人もいる。
クリスマスムードが広がっている。私の気持ちも引き締まる。
明日のクリスマスパーティーは必ず楽しいものにしたい。
私とママはイルミネーションに見守られて、家に帰った。

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