月からの迎え。
いつか必ずくるものだと分かってはいるけれど
考えるだけで不安だった。

育ててくれた祖父母とも別れなければならない。
過ごした大地とも離れる。
離れたくなんかない。
迎えなんか来なければ良いのに。

祖父母の小さな背中を見ると。
ずっとここにいたいと思う
二人を置いていけないし
育ててもらった恩返しをしたいのに。

神様
もしも許されるのであれば
ずっと迎えが来ませんように。
一日でも長く祖父母と一緒にいられますように。

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