段々と意識が遠のいてきた。
血が流れるのと同時に、力が抜けていくのが分かる。

俺の前で仲間が泣いている。
中には治療を施す奴もいる。
俺が体を張って守った連中だ。

最初は頼りないやつらだと思ってはいたが
段々と分かってきた。
こいつ等なら世界を変えることができると。
俺の命を預けていいと。

まだ旅の途中だが、一緒で楽しかった。
それだけは確かだ。
……欲を言えばもっと一緒にいたかった。
こんな気持ちになったのは
生まれて初めてだ。

ありがとう。
この命は尽きるけれど
あの世に行ったときに再会しよう。

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