あの頃は、何故憎しみしか無かったのだろうか?
周りは喧嘩は勿論、いじめや盗難など、心が荒んでいるのを
証明しているように、生きにくい環境だった
傷ついて倒れている者が「助けて」と叫んでも、周りは見てみぬ振り
自分が危険にさらされる事を恐れ、やられている奴が最大の原因だと
言い訳をして、自分の幸せを保持しようとする
どうして理不尽な事が隠されるのだろう
救いの手を差し伸べることすら出来ないのだろうか?
明日の希望すら見出せない、こんな酷い場所でも
絶対に負けたくなかった
逃げ出したら、そこで負けだと思ったからだ
酷い目に遭っている人がいたら助けよう
自分が味わった痛みを絶対に誰かにぶつけたりはしないって
頭の中で言い聞かせながら
容赦の無い中傷を言われても
体が傷ついても、物が壊されても、決して手を出さなかった
時々辛くて、泣き喚いたり、投げ出したい時があった
それでも、目を反らさずに歩いて行った
結局、数多くのものを失ったものの
劣悪な環境から脱出することができた。
痛いと感じたコトも、我慢しきれず流した涙も決して無駄ではなかった
こうして心臓が動いていること自体が、勝利の証だ
あきらめなくて良かった。
この先も数多くの困難が待ち構えていると思うけど
逃げ出さずに歩き出したいと思う